「あすなろ」昭和41年3月札幌市立大通小学校6年3組卒業文集

1.詩

●「雪」 藤田百合

雪は白い。

白いのに氷になったときは透きとってガラスのようだ。

雪を空から見ると書いたつぶのようだ。

よく考えると不思議だ。

雪にもさらさら雪、べたべた雪もある。

さらさらした雪は宝石のようだ。

べたべた雪は動物を作ったりする。

この雪が夏まで残っていてくれればいいな。

●「友達」 鶴本妙子

なかのよい友達

なかのわるい友達

いろいろな友達がいる

この学校にはたくさんの人がいる

この人たちを友達といっていいだろう

●「こおり」 新知恵理

ごくが外に出てみるとこおりがはっていた。

よくよく見るとライフルににている。

そのこおりで遊んだ。

ぼくはサンダース軍曹でまわりの雪が兵隊だ。

そのとき、すべてこおりがわれた。

●「雪」 西ケ花孝司

あ、雪だ、初雪だ。

ぼくが窓から外を見ていると

雪がふってきた。

どんどんあとからふってくる。

雪も団体生活をしてるんだな。

●「大空に遊ぶ」 武藤富士江

私は公園の芝生の上

私はじっと空を見る

私は空を飛んでいる

私は白い雲の上

白いソファーですやすや眠る

緑にかがやく芝生の上で

私は大空をかけまわる

●「くも」 読み人知らず

くもをおいかけた

おいかけたらくもはにげる

私がとまればくももとまる

私が走ればくもも走る

なんで私の真似をするのだろう

●「土」 前田育雄

土って力持ちだ

大きな家を支えている

土って力持ちだ

大きなビルをも支えている

土ってほんとうに力持ちだ

●「氷」 三井武志

氷はなぜできるのだろうか

雪がとけてできるのだ

●「土」 小野寺鯛子

私は土の中に何かがあると思った

そして何回も掘った

彫っても土ばかり

また掘った

何回掘っても土ばかりだった

私は何回も何回も土を掘った

●「うちのポプラ」

うちのポプラはまだ1年しかたっていない

ベビーポプラだ

知り合いの人からもらって植えたのだ

ベビーのくせに僕より大きい

いつも青々して気持ちがいい

早く大きなポプラになってほしい

●「消しゴム」 晴山進

消しゴムの誕生だ

消しゴムは生きている

働いている

消しゴムは空いっぱい生きている

だけど命は短い