ゴルフと人生  190207

 昨年65歳を迎えてサラリーマン生活に終止符を打ち、
6月からは悠々自適?の生活が始まりました。
18
歳にゴルフを始めて48年目になろうとしていますが、
ゴルフを基軸に生きてきた中で、印象に残ることを
紹介させてください。

 中学・高校とバスケットボールに没頭し、宇都宮で開催された
インターハイにも出場しましたが、北大で続けなかったのは、
当時のバスケットボールは1964年の東京オリンピックで金メダルを
取ったバレーボールほど知名度がなく、また北大の
バスケット部の存在も知らなかったからです。

大学1-2年は父が通うゴルフ練習場で球拾いのアルバイしながら
お客様の少ない時間帯にドライバー1本で練習していました。
そんな時、教養時代(1-2年生)のクラスメートだった当時
ゴルフ部キャプテンに誘われて入部しました。今もそうでしょうが、
遠征など部活に必要な費用集めに苦慮していたようで、
私が幽霊部員(部活に積極的でない部員)であっても
「部費さえ払えばよいから」となり、入部しました。

 正式な活動は3年生からで、2年前に入部した同じ学年の
同級生とは別扱い。学年で2年後輩となる新入部員と一緒に
先輩のバックを担ぐなどの下積みから始まりました。
その後、新人戦などで実績が認められ、4年生には公式競技の
正選手となることができました。
今でも記憶に残っているのは、昭和51年の島松で行われた
7大戦(現在は8大戦)の個人戦で5位になり、北大の中では
No1だったことです。これが契機となり、もう2年ゴルフすることにし、
大学院に進学。北大では結局、4年間ゴルフ部に所属し、
マナーを含めたゴルフの基礎を学ぶことができたと思います。

 昭和54年に電電公社(現在のNTT)に就職する際は、
東京の本社での幹部面接でゴルフの話題に終始し、
苦手な社会問題が一切なかったのは幸運なことでした。
その後、10年ほど寝食を忘れて仕事に没頭し、ゴルフより
睡眠という生活を繰り返しました。とはいえ、休日には、
独身寮の屋上で、友人にお願いして
デジカメ(当時はスマフォのような映像を録画できる機器はなし)で
何枚もスイングプレーンを撮ってもらい、スタンス・テイクバック・トップ・
ダウンブロー・インパクト・フォロースルーの写真を並べて
自己分析したものです。
NTT
株で少し儲けたところでゴルフ会員権を購入し、
月例などに参加し、オフィシャル9までいきました。その後、残念ながら
外資に買収され会員権は紙くずとなってしまいました。

 NTTには総じてゴルフ好きが多く、職場コンペがよく行われました。
当時は安いゴルフ場が絶対条件で、真冬の寒い河川のゴルフ場で
鼻水を垂らしながらやったものです。
その後、接待を受ける立場になるとラウンド数が増え、
年間20数回程度になりました。
NTT
コミュニケーションズに勤務していた頃には、
某大手自動車メーカの幹部を接待することになり、
当時の副社長のお供で一生懸命プレイしたのですが、
お客様を憤慨させることになってしまいました。
お客様は10X、私を含めNTT3名は皆8X
その後、お客様訪問して商談の具体論を進める際に、
お客様の一言「もう君とはゴルフしたくない」で
失注しました。営業のイロハを知らないNTT社員でした。

 45歳頃、妻の紹介で地域のソフトボールチームに加入しました。
「会社の肩書がなくなるとだれも近寄ってこなくなるよ。
日ごろ付き合いのない隣近所にお友達を作ったら?」
というアドバイスでした。
毎日曜日のソフトボールはゴルフにはない下半身の鍛錬に
役立ち、その後の飛距離アップに繋がりました。
そのためか、年齢と共にスコアはよくなる一方で、
60歳になってからは益々向上。
2016年と2017年には年間平均ストローク80を切り、
本人もびっくりしています。


ここで、少し家族の話をさせてください。見合い結婚だった
わが夫婦ですが、結婚の条件として「ゴルフに関しては治外法権」と
申し入れたところ「ゴルフをした日は食器を洗うこと」と逆提案され交渉成立。
次男はサッカー、野球、ソフトボール、フットサル、サーフィンとスポーツ好き。
お下がりの道具では飽き足らず、ハイスペックな中古クラブで
私のお古のボールを使っています。ゴルフに関心のない長男が
ハワイで結婚式を挙げてくれたおかげで、まだ初心者だった次男と
一緒にオアフ島のコースを楽しむことができました。
ゴルフという共通の話題を持つことができて、
大変ありがたく思っています。

NTTにおけるゴルフ談議では、どうしても外せない人物がおります。
私より5歳年上、オフィシャルが1、一昨年69歳の時に2020年の
東京オリンピックの会場となる霞が関CCでエージシュートを
達成した人物です。この方とは、毎年、群馬にある
下秋間CCで行われる大きなコンペでご一緒します。
彼のグロスに追いつき追い越すことが目標ですが、76前後では、
届きそうで届かない。一昨年の大会では、私が75、彼が76
悲願達成でしたが、これが最初で最後か?70を切ることを
当たり前にしているスクラッチプレイヤーに対して、
80をいかに切るかを考えているシングルプレイヤーとの差は
歴然なのです。とはいえ、この先輩を打ち負かすことが、
生涯の目標であるエージシュートに繋がると思えば、
日々研鑽するモチベーションとなります。

昨年6月から年金生活がスタートしました。5歳と1歳の孫の世話を
除けば、毎日の過ごし方は自分で決められる。
日曜日はソフトボールで体力作り、平日には近所をジョギング。
継続を心掛けているのが、毎朝ベットの上で行う柔軟体操とダンベル、
机に向かうとオムロンの低周波機器で腰痛防止のマッサージ。
私の一挙手一投足がゴルフに根付いているのは、目指す人が
いるからです。今年も9月に下秋間CCで対戦します。
そして、勝利報告できることを誓ってペンを置きます。